昨日は久々の完全休養日。淡路島の水仙峡へ行こうと思ったが交通費のことを考え、母校関学の近くにある甲東梅林へ梅を見に行くことにした。まだ咲き初めだが、ふくよかな香りが辺りを包み、陽だまりの中に咲く花は可憐だった。
しばし花を楽しんだあと、母校の関西学院大学へ。半年に一度くらいは訪れるが何度来ても実に良い。美しい。中央芝生では若い家族連れが楽しそうに遊んでいる。ここに入学したのは40年前だがキャンパスを歩くと昨日のように感じられ、あの頃に帰って懐かしさに胸が一杯になる。
まだ少し早いので門戸厄神にまわった。久しぶりに来た境内は厄払いを願う善男善女で賑わっていた。本堂の左脇には高野山から贈られた杉の巨木の根が展示してある。これは空海が高野山を開かれた当時にすでにあったという古木だ。その前に掲示してある年賦を見ても、人の世の変転の凄まじさと、それに対比した巨木の泰然とした圧倒的寿命に 刮目してしまう。夜空の星を見るときもそうだがあらためて人の一生の短さを感じることで、ともすれば傲慢になりかねない自分を見直す機会であった。淡路島の水仙は見ることができなかったが、ここにも可憐な水仙が咲いていた。妻と娘とのささやかな日帰り旅行だった。