元気モリモリもりもっちゃん・四條畷市会議員/森本勉公式サイト

徒然草を読み返しています。読めば読むほどに、赤面・汗顔、何と煩悩深き我が身かなと情けなくなって来ます。高校の頃には到底理解も出来なかった心境に立たせて頂いています。

先頃から兼好法師の徒然草を原文で読み直しています。しっかり向き合うのは高校2年の時以来でしょうか。僕が吉田兼好という存在を知ったこと、つまり一般的知識ではなく、偉大な随筆家・思想家として受け止めたことを言いますが、そのきっかけをくれたのが、教科書で初見した小林秀雄の「無常ということ」でした。大変難解な文章でしたが、その中に鋭い刃物のような切れ味を感じたことを思い出します。

この「無常ということ」の中に、【その心を人にしひ問はれていはく、生死無常の有り様を思ふに、この世のことはとてもかくても候よ。なう後世をたすけ絵へと申すなり、云々】と、なま女房が人に問われて答えたという言葉が書かれてあり、その出典は「一言芳談抄」だとも書いてあって、【「一言芳談抄」は、恐らく兼好の愛読書の一つだったのであるが、この文を「徒然草」のうちに置いても少しも遜色はない】と小林は続けていました。僕はこの「なま女房」のかくも現世を見放した、煩悩とは程遠い言葉に慄然としたのです。たかだか16才の小僧ではありましたが、僕の中ではこの言葉、実在したであろう「なま女房の世捨て言葉」が、まさしく新たな煩悩となって僕に降り注いだのです。 そして、この挿話を愛読したであろう吉田兼好とはどのような人なのか、と興味を持って、受験では齧っていました徒然草を読み直し出したのでした。これから時々、徒然草の一文をご紹介して、おこがましくも世の警句となればと思っています。

第7段にはこうあります。「そのほど過ぎぬれば=【森本註=40歳をも過ぎたら】かたちを恥ずる心もなく、人に出で交らん事を思ひ、夕べの陽に子孫を愛して、さかゆく末を見んまでの命をあらまし、ひたすら世を貪る心のみ深く、もののあはれも知らずなりゆくなん、あさましき」

誠に正鵠を得た、実に鋭い指摘であり、かつ煩悩深き身につまされる警句でありますね。了

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