昨日はお休みを頂いて、奈良の老母の世話をするとともに、パスポート申請用の戸籍抄本を取る為に、本籍地の奈良県高取町役場へ行きました。帰るにはまだ時間がありましたので、先日京都で安部晴明神社へ行った流れで、和泉市にある信太森葛葉稲荷神社を訪ねました。ここは大陰陽師・安部晴明の母と伝えられる白狐をお祀りする神社です。
安部晴明の父親は安部保名〔やすな〕。極悪な陰陽師で有名な蘆屋道満の弟子である河内の石川悪右衛門は、妻の病気をなおすため白狐の生き胆を得ようと信太近辺で狐狩をしたところ、逃げて来た白狐を、たまたま通りかかった安部保名が助けて逃がしてやった。それを感謝して狐が若い女に化けて保名のピンチを救うことになったが二人に恋心が芽生え結婚。生まれた子供に童子丸と言う名を付けたが、子が5歳の時に狐は正体を明かして信太の森へ帰って行った。この子が育って後の阿部晴明になったという。この話は人形浄瑠璃や歌舞伎に取り上げられてきました。その狐を祀るのがこの神社なのです。また、境内には50を超える摂社があり、出世の神様や集金の神様など、多彩な神様がおいででした。ご利益ありますように!