元気モリモリもりもっちゃん・四條畷市会議員/森本勉公式サイト

議会を軽視した独善施策の行方。武雄市の図書館に見る

2012年、開業当時は、東京のブックカフェみたいだと話題になり、多くの行政関係者も視察に訪れた佐賀県武雄市の図書館の雲行きがおかしくなっていると報道された。
まず、TSUTAYAで知られる株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下「CCC」)を指定管理者とすることを、議会承認なしに決定した。そしてCCCはスターバックスを含む蔦屋書店を設置し、全面改装の末、運営を開始した。
その後に種々の問題が発覚することになる。
① もともとあった大量のDVDを破棄したいたことが発覚〔蔦屋に配慮したのではと炎上〕
② 貸し出しカードを、Tカードも利用可としたため、貸し出し情報=個人情報が一民間企業に伝わる、という重大な問題が発生。
③ スマートフォンを活用した電子図書サービスで目標10万冊と謳い上げたものの、著作権の壁にぶつかり、読めるのは150冊!利用者は370人にとどまる〔サービス開始後1年経過後の朝日新聞報道による〕。
④ 開業翌年の14年には早くも赤字〔翌15年も〕
⑤ 14年4月にリニューアルしたが、元々あった貴重な佐賀県の郷土誌など8760点を除籍したかわりに、10年以上前の古いエクセル本や公認会計士の本、なぜか埼玉県のラーメン屋ガイド、浦和レッズ関連本などを大量に購入し〔その費用は1958万円以上〕、市民からは埼玉の蔦屋で売れ残った本を押し付けられたと激怒させた。この費用は現在監査対象となっている。
私も当初、大変面白い取り組みだと思っていたが、実際の現場ではこのようなことが起きていたと知り、あらためて民活導入には充分な検討・調査研究の必要性と、一方では行政の独断の排除・情報公開と議会軽視の排除が必要だと痛感した。
民間活力を導入するのは結構なことだが、その運用方法に対してしっかり行政・議会・市民が監視・チェックできるスキームを維持しないと、今回の武雄市のようなことになる可能性が強いことがわかる。つまりは先ずスタートさせた時に、議会承認をとらずに始めたという市長の独善姿勢にそもそもの問題があると感じる。
随分前になるが、メリルリンチの副社長から出雲市の市長になった人は、全て木を使った出雲ドームなどで全国に有名になったようにズンズン市長主導で施策を推し進めた人だったが、市長をお辞めになったあとに現地の人達に話を聞いたら、何十年分ものお金を使ってしまったので、当分の間は何もできない、との事で、意外と元市長に対する視線は厳しかったことを思い出した。
今回四條畷市ではPFIで学校整備をすると言うが、事業計画を請け負った会社が広告代理店であるような場合には、PFIを始めとするフィナンシャルの専門家ではないことに充分留意して、計画を進めると同時に、専門家にしっかり意見を聞いて、しかもその状況を議会や市民にディスクローズする義務が行政にはあることを強調しておきたい。国も推奨するPFI事業の導入については、そもそも私が強く主張してきたことであり、PPPと並んで、これからの公共施設の維持整備には欠かせない手法であるが、急速な人口減少=納税者の減少=税収の減少が待っている中で、いかにPFIを使うとは言え、起債=借金を何十億円もすることの是非も、しっかり市民に問わなければならないのではないか。
ましてや以前から指摘しているように、市民に対してたった874人〔延べ〕に説明しただけで説明責任を果たしたと議会答弁する行政には、今一度慎重に慎重に事を進めて欲しいものだ。結局は利益を受けるのも損害を蒙るのも市民なのだから、納税者=役所の設置主体者を無視するような役所は不要であると思うのである。こんな小さな街なのだから、市民の声を聞きやすい筈なのにねぇ。

森本勉市政事務所

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