昨日から今朝にかけて、ものすごい風で、若いころに比べ量の減った髪が風にあおられ、ぼさぼさになりました。春の嵐といいますと思い出すのが俳人の石田波郷(はぎょう)です。昭和初期に活躍した愛媛県出身の人で、有名な句に「春嵐(はるあらし)鉄路に墓を吹き寄せぬ」があります。私は学生時代に正岡子規にあこがれて何度も松山に行きましたが、波郷のことを知ったのはずっと後のことです。この句は私が大好きな俳句の一つで、説明のつかないような、それでいて豊かな映像となって目に浮かんできます。句集「春嵐」に含まれていますが、この句集には他にも春の嵐を詠んだ名句がたくさんあります。
春の嵐ですね。
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