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広島原爆の日。黙祷

59年前の今日、広島に原爆が投下され少なくとも14万人が即死または短期の間に亡くなるという史上稀に見る大虐殺が起こったのだ。改めてご冥福をお祈りするとともに、被爆2世3世を含め今も原爆禍に苦しんでおられる皆様にお見舞いを申し上げる。
原爆慰霊碑=原爆戦没者慰霊碑は正式には広島平和都市記念碑と言うらしい。1952年に慰霊碑の除幕式が行なわれた。この当時はどういう時代であったかというと正に朝鮮戦争(1950年6月~1953年7月休戦)のまっさかり。朝鮮特需に沸く一方で、戦後から始まった激しい労働運動のピークが過ぎた頃、日本がサンフランシスコ講和条約(1951年9月)に調印し、一応の主権を取り戻した時期であった。
さて、この慰霊碑に書かれた「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」と言う碑文は大変な論争=碑文論争を引き起こした。英訳では「Let all the souls here rest in peace ; For we shall not repeat the evil」となる。日本語の碑文には主語がないが英訳で見る限り、あきらかに「私たちは」が主語である。この「私たち」とは誰なのか、何を指すのかが問題となった。
碑文を書いた広島大学の雑賀忠義教授によると、私たちとは、広島市民であると共に世界市民である我々らしい。つまりは世界市民である世界中全ての人びとが原爆犠牲者の冥福を祈り戦争を再び繰り返さないことを誓う碑文ということになる。
さて東京裁判で唯一、太平洋戦争は戦争犯罪では裁けない、戦争を指導した者を戦犯として裁くことはできないとする論陣を張ったインド人法学者のパール氏がこの慰霊碑を訪れたときに、何と書かれているのかと尋ねられ、その英訳を聞かされたときに、「原爆を落としたのは日本人ではない。落としたアメリカ人の手は、まだ清められていない」と激しく非難されたことは有名だ。
そもそも「世界市民」という概念が「世界」で受け入れられるだろうか。ある意味で言えば崇高な理念とも思えるが余りにも現実離れしている。そのような概念を人類が共有していたら、そもそも戦争など起こるべくも無い。我が国ではこういうものを「空念仏」と称する。
あの慰霊碑を訪れるのは高度な理念を探求しているほんの一握りの学者より、子供を含めた一般人が殆どだ。普通の人があの碑文を読めば、「私たち」は「日本人もしくは広島人」としか理解できないだろう。アメリカでは未だに原爆投下を正しいとする人が非常に沢山居ると聞く。またアメリカが行なったこの虐殺に心を痛めるアメリカ人も多く存在する。誠に多種多様な価値観を持つのが人類の常であるからには、一般人が眼にする碑文などは誰が読んでもある程度共通の理解ができるものでなければならない。少なくとも論争の対象となるようなものは、特に戦争という悲惨な出来事に関連する場合には相応しくないと考える。
原爆で虐殺したのはアメリカなのだ。さらには東京・大阪大空襲で非戦闘員を殺戮したことも含め、裁かれるべき戦争犯罪はアメリカにあったと考える識者も多い。素直に読んで、原爆に関し悪いことをしたのが日本人であると主張しているようにしか読めない碑文は再考されるべきであろう。
おもしろいエピソードがある。この碑文を書いた雑賀忠義は、自らの英語の授業中に、真珠湾攻撃が行なわれた臨時ニュースが廊下のマイクで流れたのを聞き、廊下に飛び出して頓狂な声で「万歳」を叫んだと、当時その授業を受けていた山田風太郎が書いている。その姿には世界市民の片鱗も見出せない。その後、雑賀がこの碑文を書いたことを見れば、真珠湾攻撃を万歳で迎えた学者が、自分の行為を隠蔽するが為の「世界市民」という美しい言葉の裏に隠れた自虐史観ではないだろうか。彼の言う「世界市民」は眉に唾して接しなければならないものだったのだ。
1957年にようやく「原子爆弾被爆者の医療等に関する法律」が施行され被爆者への救済が始まったが、本来救済の義務を果たさねばならないのは原爆を落としたアメリカであることは間違いない。しかし、日本軍が慰安婦狩りを行ったの、強制連行が行なわれただのと事実無根を振り回し、「被害者」を救済せよとまくし立てる政治家や文化人がアメリカに乗り込んで、原爆被害者を救済せよと叫んだとは寡聞にして知らない。
そのような人たちは、いい加減に自らの国を誹謗するような愚行をは止めて、自らの国を誇りに思う、当たり前の国民に戻ってはどうか。戦後いわゆる進歩的文化人や左翼政党が行なってきた自虐プロパガンダは、結果的には、江藤淳らが主張する「戦争についての罪悪感と、現在および将来の日本の苦難と窮乏に対する軍国主義者の責任を、日本人の心に植えつけるための宣伝計画」いわゆるウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムのお先棒を担ぐ、アメリカの手先としての行動に過ぎなかったと言える。
折しも朝日新聞が、自ら報道してきた慰安婦狩りは虚報だったと認めた。今アメリカの各地で慰安婦像が設置されつつあるが、その原因を作ったのは朝日の一連の報道にあったことを認めた分けだから、アメリカの新聞各紙に自らの誤りを詫びる全面広告を出すべきだ。それこそがジャーナリズムの良心と言うものだろう。
灼熱地獄と黒い雨の中で死んでいった無辜の市民のご霊前に、改めて哀悼の誠を捧げるとともに、世界の平和を心から祈念して本稿を了とする。

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