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佐世保の女子高生殺人事件に想う

心の中に潜むものを他人は窺い知る事はできない。同級生を殺害し遺体を切断するに至った女子生徒の心の深層は、今後行なわれる捜査や裁判においても、そう簡単に明らかになることは無いであろう。
この事件を起こした女子は一生かけて贖罪に務めなければならないのは当然である。
マスコミは毎度のごとく学校に殺到し、校長から苦渋の弁明を引き出すのに、まるで嬉々とするが如く感じられ、痛ましい事件で無くなったご本人はもとより、親族・友人・知人、またこの事件を受けて心を痛めた無数の人々の心に寄り添う姿は、テレビ画面からは見受けられない。
この女子生徒は小学校のときに何度か同級生の給食に消毒液様のものを入れたことがあり、小学校でも、さらにその情報を引き継いだ進学先の中高一貫校でも注意深く生徒と接してきたという。幼い頃から余人の計り知れない心の暗部を抱えていたのかも知れない。
誰にでも、自分から考えて理不尽な存在や言動には立腹し、中には他人からは理解できないような恨みを増幅させて、人に危害を加える行動に走ってしまう人もいる。このあたりまでは心理学で何とか理解することが可能な範囲であろうが、計画的な殺人、中でも遺体損壊を伴う猟奇的な殺人事件の多くが、その原因となる加害者の心の深層が明らかになることは稀有である。今回でも1週間も前から自宅に被害生徒を誘っていて、計画的に殺害を行なった可能性も見えて来る。
この加害女子の幼少期に何があったのか、何が彼女をこのような凶行に至らしめたのか。
ただ一つ気にかかることがある。お叱りを覚悟の上で申し上げれば、女子は母親を深く愛しており、その母親が昨年秋に亡くなった。そして父は半年後に再婚をしている。多感な青春時代にあって、最も大切な人を亡くすという悲劇を体験し、追い討ちをかけるように新しい母の存在を認めなければならなかった女子の苦しみは想像に余りある。女子がこの歳で一人暮らしをしなければならなくなったのだ。想像もできない孤独だったのだろう。こうした環境が、女子の心の暗部の引き金を引かせてしまったのではないか、報道を見て感じるのだ。
母の死を十分に受け入れることの出来る時間の余裕を周囲が与えていれば、もうすこし不安定な心を支えてやれる環境があったなら、と考えるのは私ひとりであろうか。加害者の父の苦悩は計り知れないし、子を持つ親として万一にもわが身に同様のことが降りかからない可能性も絶無とは言えまい。
核家族化が進み、人間関係が希薄になって行く現代社会で、いまこそ「寄り添う社会・守りあう社会」が求められる。孤独は時として人を暗闇の道へ追いやってしまうのだ。
被害女子生徒のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、傷ついた幾多の人々の心が一日も早く癒される日がくることを念願して拙稿を閉じることとする。

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